社協だより№145  4  地域福祉通信 ~小地域福祉活動紹介~ 住み慣れた地域で一日でも長く暮らすために ~あんしん・安全ネットワーク強化モデル事業~ あんしん・安全ネットワーク事業  市内の全23地区における高齢者支援に関する取り組みの一つ「あんしん・安全ネットワーク事業」(見守り活動)。この事業は、高齢者や障がいのあるかたなど、支援を必要とする皆さんが、住み慣れた場所で、安心して安全に暮らし続けることができるよう「ネットワークチーム」を結成。近隣に住むかたが中心となり日々の暮らしを見守り、声かけを行い、現在、市内で2,600ほどのお宅を定期訪問しています。 ネットワーク強化モデル事業  この事業は、上記のネットワークチーム対象者の中で、日常生活がより心配なかたのお宅へ定期訪問し、暮らしの様子を把握することと、専門職を含めた関係者同士のつながりを強化した取り組みです。  昨年度からスタートしたこの事業。現在8つの地区が取り組みを始めており、支援者同士の連携強化が進められています。 <ネットワーク強化モデル事業の進めかた> ※「あんしん・安全ネットワーク事業」で行っている、日ごろの見守り活動のチーム対象者(以下「対象者」とします。)の中から、次により関わりを強化しています。 ①対象者の中から日常生活がより心配なかたを選びます。 ②専属の担当者は、週1回、関係者に対象者の生活状況を確認することとあわせ、月1回以上のお宅への定期訪問を行います。 ③生活課題などがあれば、関係者を集めケア会議を開き、課題を共有します。また、協議する中で、必要に応じて対象者への具体的なサービスの提供などを進めます。 ※写真キャプション 定期的にお宅を訪問(助川地区) 関係者が集まり、より良い支援について話しあいます(金沢地区) 時には一緒に部屋の片づけを行います(仲町地区) ~地区の取り組みから~ 金沢学区コミュニティ推進会 地域福祉推進員 (強化モデル事業担当)    水野 とみ子さん  強化モデル事業を始めるにあたり、日ごろから見守りをしているかたの中で、より心配なかたを選び、チームメンバーの強化を行いました。  チームのメンバーは、民生委員、近隣の協力者、福祉専門職などで構成し、それぞれが持つ情報を共有することによって、対象者が必要とする見守りや具体的なお手伝いができるようになりました。  初めて訪問した私たちに、対象者の皆さんは不安げな様子でしたが、訪問を重ねていくうちにこの活動に理解を示していただけるようになり、少しずつ信頼関係も築けるようになりました。  これからもコミュニケーションを充分に取りながら、活動を行っていきたいと思います。