社協だより№149  4  地域福祉通信 ~小地域福祉活動紹介~ 暮らしやすい地域を目指して  ~「日常生活の困りごと」に関するアンケート調査~  市社協では、平成29年度から高齢者の日常生活の困りごとに関するアンケート調査を継続して行っています。  アンケートは「ふれあいサロン」に通う高齢者が対象。(※)生活支援コーディネーターが各サロン会場に出向き、左の表の15項目を用いてできること・できないことを対象者にその場で記入してもらいます。  若い頃は自分でできた家事や家屋のメンテナンスなどが年齢とともに自由がきかなくなり、生活の中で不便を感じるようになります。それが生活の中で生まれる〝困りごと〟になります。  誰もが住み慣れた地域で安心して長く暮らすためには、地域にあるさまざまなサービスを利用しながら住民同士で支えあう「つながり」が求められています。    そのためには地域に住む方が何に困っているかという「日常生活の困りごと」を収集して、解決するための新たな支援のあり方を考えることが必要になります。 <アンケート項目> 1 食事の準備・調理・後始末 2 食事を食べる 3 薬を飲む、貼る、塗る 4 通院 5 散歩、外出 6 家の中の掃除 7 庭木の手入れ 8 洗濯 9 買い物 10 ゴミ出し 11 電球の交換 12 家の中の修理、部屋の模様替え 13 預貯金の出し入れ 14 公共料金の支払い 15 自治会、町内会の活動 日常生活の困りごと …………※ グラフ ※………… 電球交換 自分でできる     53.6% 手伝いがあればできる 17.3% 少し手助けが必要   5.2% 自分ではできない   23.9% ……………………………………… 買い物 自分でできる     82.0% 手伝いがあればできる 12.8% 少し手助けが必要   2% 自分ではできない   3.2% ……………………………………… 庭木の手入れ 自分でできる     69.1% 手伝いがあればできる 12.6% 少し手助けが必要   6.1% 自分ではできない   12.2% ……………………………………… 家の中の修理・模様替え 自分でできる     52.3% 手伝いがあればできる 18.0% 少し手助けが必要   8.3% 自分ではできない   21.4% ……………………………………… 平成30年度日常生活の困りごとアンケート調査について(報告)より作成(4地区60サロン) (※)生活支援コーディネーターとは 住み慣れた地域で長く暮らし続けることができるように、困りごとを把握し、支援内容を考えたり、支援が必要な人と支援者をつなげるなどの仕事をしています。  表にある15項目の質問に答えていただき、(上記のグラフ)「少し手助けが必要」、「自分ではできない」と回答した数が多い4項目を取り上げてみると、高所の作業などが難しい方が多いことがわかります。  これらの意見を踏まえ、市社協では生活支援コーディネーターを中心にそれぞれのニーズに合わせたサービスを検討し、誰もが暮らしやすいまちを目指して、地域にあるサービス情報の収集と開発を進めています。 ※写真キャプション※ 実際のアンケートの様子