日立市社協だより№175 このページでは、「人との関わり」を大切に 人と人をつなげる活動をしている皆さんを紹介します。 人と人とをつなぐひと #02 -「言葉やあいさつ」から人とのつながりが始まる- 明秀学園日立高等学校 教諭 みずもと てるき 水本 光樹 さん  明秀学園日立高等学校(以下「明秀日立高」:神峰町)の国語教諭、水本光樹さん。 明秀日立高の先生方、生徒たちが活躍した県内各所の災害ボランティア活動や生徒たちの発案からスタートした能登半島地震の被災地支援チャリティコンサート、市社協の「ふれあい菜園」への関わりなど、市社協の活動に積極的にご協力をいただいている先生です。  静岡県清水市(現在は静岡市清水区)生まれ。小さい頃から「言葉にセンスのある人」にあこがれていたそうです。「言葉(日本語)」の奥深さに魅了され、大学は文学部に進学、卒業後は、国語の教員になりました。  「言葉を発することから、人とのつながりが始まると思います」  丁寧な言葉づかい一つから、人と人とのつながりやコミュニティが生まれる。だからこそ普段の暮らしの中でも常に意識をしながら話しをするようにしているとのこと。また、最近は改めて日本語の複雑さと奥深さを感じ、より一層言葉を大切にしているそうです。「生徒たちには相手をいじる言葉は使ってはいけないと指導しています」「いじめや孤立、孤独の問題の原因の1つに何気ない言葉によるいじりがあると思います」と話す水本先生。  災害ボランティアやチャリティ活動、菜園作業でも「生徒たちの興味や頑張りたいという気持ちを強く感じたので、その気持ちを言葉に表して行動することをアドバイスしました」現場では、改めてあいさつや言葉によって、人とのつながりがどんどん広がっていくのを実感したそうです。  「高校生は大人と子どもの真ん中。日々の中で生まれる思いや悩み、感じたことを簡潔に、的確に言語化することが苦手な生徒もいる。日頃の悩みや不安を言葉で表現し、客観的に今の自分を理解する手伝いをしていきたい」と話します。「人とのつながり(=言葉)をないがしろにすると人と人との関係は必ずこじれます。これは福祉や教育の分野でも一緒です。しかし、こじれるのが怖いと思っていると、人との出会いのチャンスを逃すことになる。出会いとは、新しい価値観を得る最大の手段だと思います」と熱く語ってくれた水本先生。  言葉をとおして生徒と社協職員のつながりをより深いものにしていただいている水本先生には、今後も市社協のよきアドバイザーとして期待をしているところです。 ※※ 写真キャプション ※※ チャリティコンサートで生徒たちを まとめる水本先生 令和7年2月5日号 2